ぬ利彦
春、秋の園遊会や、国賓を招いての晩餐会などでも、日本酒が出される。園遊会の時には、車五、六台分の日本酒が納入される。明治時代、日清戦争の勝利を祝って皇居前広場で祝賀会を開いた時には、瓶詰で二万本の日本酒が納入された。まだまだ、瓶詰の日本酒は珍しく、樽からの量(はか)り売りが主流だった時代である。その時二万本もの日本酒を納入できる問屋は、「ぬ利彦(ぬりひこ)」しかなく、ぬ利彦はそれをきっかけに宮内省御用達になったといわれる。(「宮内省御用達」 鮫島・松葉) ぬ利彦の創業は吉宗時代の享保2年で、その時の名称は「塗屋彦七」だったそうです
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